応援ナースは旅好き看護師の理想的な働き方だった!デメリット編
今まで4回に渡り応援ナースという働き方を紹介してきました。
今回は応援ナースのデメリットをお伝えして、お話は完結となります。
私が考える応援ナースのデメリット
①ボーナス・退職金がない、税金が高い、昇給がない
まずはお金のこと。
応援ナースは月の給料以外に病院からの臨時的収入はありません。
例えば
常勤看護師5年目Aさんは月収35万、ボーナス4ヶ月、退職金年数×10万だとします。
月35万×12ヶ月+ボーナス年120万=年収540万 (プラス退職金あり)
応援ナースBさんは月収50万×12ヶ月=年収600万円
年収は応援のBさんの方がやや多いですね。
しかし税金はみな平等に2割引かれ、Aさんは108万、応援ナースは120万税金を払います。ここに年間12万円差が出てきました。
給料明細を見たとき税金の多さにショックを感じます。
②人手不足で忙しい
応援ナースというのは、病院経営的にどうしても看護師が必要な病院に派遣されることが多いです。
例えば7:1の看護体系を提示していながら、看護師がその人数居なければ病院は国からの支援金をもらえないのです。看護師の最低人数は病院毎に決まっています。
人手が足りないので、つまり、忙しいんです。
人が潤っている病院なら、役割分担制やフリー業務にも人を当てられますが、応援ナースを雇うくらいですからその余裕はないですね。
忙しいのはどこの病院も同じかな、救急病院ならば。
委員会などはないですが、患者の担当看護師は当然割り振られますので、カンファレンスや看護サマリー作成などはあります。
③即戦力を求められる
新卒でも中途でも、常勤の場合はどちらもある程度サポートやオリエンテーションはあると思います。
しかし、応援ナースは初日に病院のルールやスケジュール、建物の把握、物品の位置などを教えてもらったら、2日目からは部屋持ちです。まずは常勤看護師にくっついてもらって吸引や点滴などの細かい病院ルールを教わります。たしか4日目辺りからは独り立ちだったと思います。
2週目からは夜勤も入ります。夜勤は2回目から独り立ちパターンが多いです。
なので看護師として一人前であることが応援ナースの最低条件ではあるんですね。
まぁ救急病院で5年くらい働けばそれなりに自信はつくんじゃないかと思います。
なので技術が未熟な看護師は応援ナースには向いてませんね!当たり前か。
もちろん希望の科に配属になればいいですけど、だいたい混合病棟なので勉強はしないといけないです。でもそれってむしろメリットですよね、経験や知識が増えるわけだし。
④人間関係
応援ナースのいいところでもあるんですが、人によってはデメリットかと。
人見知りの人はもちろんつらいですよね。
病院が変わるたびに、自己紹介して低姿勢に謙遜気味で始まるのはどこも同じです。
スタッフの名前を覚えたりするのも大変です。
数ヶ月も一緒に仕事すればお別れが辛くなります。
仲良くなったと思ったら期間満了、なんてこともしょっちゅうです。
あとは逆に常勤看護師がめちゃくちゃ怖い!って時もありました。
そんなときは期間満了でさっさと辞めればいいことです。むしろメリット。
⑤遠方、または人気がない病院
人気のある病院は当たり前ですが応援ナースの求人はありません。
また人気があるというのは、病院の魅力だけでなく、住む街も含まれます。
関東近辺や大都市にも応援ナースの求人はありますが、私の印象としては過疎地域に多いと感じました。
北海道とか島とか、あとは車がないと生活できないようなところとか。
なので場合によっては地元から離れた街に引っ越しすることになります。
家族がいたりするとちょっと難しいのかな。
⑥延長不可の時もある
応援ナースは基本的に短期です。もちろん長期契約もできますが、基本的には短期。
例えば期間満了が近づいてきて、仕事が楽しくなって来たので2ヶ月延長します!
これはありです。私も何度も延長しています。
上限はないと思います、延長を繰り返して4年以上応援ナースをした人を私は知っているので。
しかし病院のタイミング次第では(新しく常勤が入社する、規模を縮小するなど)、これ以上は雇えません、延長不可!となることがあります。
寂しいですけど、去らなければならず、新しい職場を見つけるか、いっそニートを楽しむことになります。
寮や病院指定のアパートに住んでいるならば追加料金でしばらく住むことはできるので、夜逃げのように慌てて引っ越し、ってことはありませんのでご心配なく。
デメリットと思われることを6つ紹介しました。
正直言うとこの6つもデメリットなのかと言われると、その人次第としか言えないですね。
というのも私の場合は、もはや忙しいのは慣れてたし、人間関係もいろんな出会いがあってよかったし、看護師として新人でもないし、勉強が好きだし、お金も貯まるし、知らない街で生活できて旅行もできるし
正直文句なかったね!
人によるわ!
こんな感じで、応援ナースのお話は完結とさせていただきましょう。